子育てストライキ

3人の子供たちとのドタバタ絵日記。「やりたいことをやらせる」をモットーに。やらせすぎてイライラするときは育児放棄。毎月キャンプに行きます。毎日レゴしてます。

1000冊以上の児童書を集めた我が家が絵本をおすすめしていく vol6 〜安野光雅〜

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こんにちは。

我が家には、1000冊以上の児童書があります。

長男が生まれたくらいの頃から、コツコツ集め続け、毎月1万円は使ってきたでしょうか。

6年、7年と経つうちに、今ではすごい量の本棚になってしまいました。

せっかくなので、集めた中からおすすめの本を紹介していきたいと思います。

2週間に1回くらいのペースでおすすめしていきます。



はじめに

1000冊の中からどの本を選ぶか、毎回楽しんでいます。

前回はヨシタケシンスケの絵本を取り上げました。
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今回は、安野光雅の絵本の紹介をしたいと思います。

安野光雅について

画家ではありますが、科学、数学、文学への知識も豊富で、超ハイスペックな絵本作家さんです。

美術教員を経て35歳で画家として独立、42歳で絵本作家としてデビュー。今、92歳でご健在。

日本だけでなく、海外でもかなり数多くの絵本や美術の賞を受賞してます。

全体的にどの絵本も淡い色合いで、とにかく、絵がすごく細かいし丁寧。

もともと数学が専門だったそうで、理系的なセンスも作品に表現されています。


ふしぎなたね

ふしぎなたね (美しい数学)

ふしぎなたね (美しい数学)


なまけものの男がぼーっとしていると、仙人が出て来て、ふしぎなタネを2つくれます。
1つ食べたら1年間はお腹が減らない、ワンダホーなタネ。

1つのタネを植えて木になると、2つのタネが取れる。

はじめは1つ食べて1つ植えてを繰り返していた男ですが、何年も繰り返して、やっといいことに気づきます。

ついに2つを植えて、その年は他の物を食べることに。

そしてタネを増やしていくために、男は知恵を絞り、一生懸命働き出します。

取り入れを手伝ってくれた通りがかりの女の人と結婚し(なんてラッキーボーイ)、子どもも産まれ、タネを売る商売もはじめ、運気は上々。

そこで台風に襲われて、数えるのも面倒なほどのタネたちは、だった10個になってしまいます。

ふしぎなタネも、台風にはかなわない。
終盤でいきなり現実的な厳しさに直面します。

文明が発達しても、我々の生活が自然環境に左右されるのは今も昔も変わらないですね。

天災はいきなり来ますから。

そのタネたちが無事に育ちますようにと祈る、男とその家族。

なまけものだった男の成長も感じられ、タネが増えていく過程では数字遊びも織り交ぜてあり、読み応えのある内容です。






はじめてであうすうがくの絵本

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻

はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻


私自身が算数でつまづいたので、算数や数学について、かなり苦手意識があるので、反射的に構えちゃう。

でも子どもにはそうなってほしくないし、楽しいと思ってもらいたい。

主人がこれいいんじゃない?と見つけて来てくれた絵本です。


『算数だけでなく他の学問全般に共通する考え方を教え、発見や創造の喜びを分かち合い、たまには迷路にさそいこんでくやしがらせる、そんな本はできないものか』(本文あとがき引用)

そう考えて作られたこの本。

それは数学なんだ、と安野さんは言っています。

数学って、数量や図形に限定されるものではなく、語源では、知ること、ものの考え方、という意味だったそう。

本を開くと、そんな安野さんの絵本への思いがひしひしと伝わってきます。

未就学児に分かりやすくなるよう、丁寧に言葉を選ばれたんだろうな、と感じました。

絵本ではありますが、テキスト感覚な内容です。


ボリュームのある内容とページ数なので、お子さんのペースで無理なく読み進めていくのが良いかと思います。


『なかまはずれ』
何をもって1とするか、ということについて、色んな見方を教えてくれます。

『ふしぎなのり』
何かと何かをくっつけたり離したりする作業によって起こる、面白い組み合わせの発見を教えてくれます。

『じゅんばん』
順序を意味する数について考える章です。
この章は足し算や引き算にも使えます。親としては色々応用させたい気持ちも出て来ますが、ここでは順序だけを問題にしていく方が、子どもが混乱せず学べるそうです。


『せいくらべ』
距離、水の量、時間などの数値を、一本の棒に見立てて比べるグラフの、最も基本的な考え方を、せいくらべを例にして教えてくれます。

最後の、大人向けの章ごとのあとがきも面白いですよ。
先にあとがき読んでから、本編読む方が、より絵本への理解が深まっていいかもしれません。




おおきな ものの すきな おうさま

おおきなもののすきなおうさま (講談社の創作絵本)

おおきなもののすきなおうさま (講談社の創作絵本)


私個人的には、原色を使った元気溢れる絵の本が好きで、そんな絵本を選ぶタイプだったのですが、子どもの頃にこの本を読んだのを覚えていました。

なんでこの本を覚えていたのかなー、と思いながら、子どもの頃には読まなかったあとがきを読んでみました。

人間が作ることが出来るもの。
ガスタンクほどのコーヒーカップ。
電柱ほどもある鉛筆。
体がすっぽり入る靴。
巨大なピラミッド。

だけど、大きな植木鉢に植えても、小さなチューリップの球根から大きな花を咲かすことは出来ない。
花1つ、虫1つ、かけがえのないものと思って欲しい、という思いが込められていたんですね。

確かに。
子どもの頃の超メルヘンな私の頭には不思議なお話だったのかも、と思いました。
現実離れしているようで、実はすっごく現実的なお話だったんだな、と。

何でも大きなものじゃないと気が済まない王様の家も、身の回りの物も、いちいち大きい。

とても1人では持てない巨大なナイフとフォークで召し上がるのは、朝ごはんに食べるのは小さな(みんなのよく知る大きさの)りんご1つ。

大きな大きな釘抜きを作らせ、やっとのことで抜けた、小さな虫歯。

大きな植木鉢に植えたら大きな花が咲くだろう、と心待ちにしている王様。

周りの人、早く現実教えてあげて!とも思うけど、自分で気づくってすごく大切なことですからね。

最後に、巨大すぎる植木鉢にかわいいかわいいチューリップの花が咲いて、びっくりしている王様の表情がなんとも可愛いです。




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