こんにちは。
我が家には、1000冊以上の児童書があります。
長男が生まれたくらいの頃から、コツコツ集め続け、毎月1万円は使ってきたでしょうか。
6年、7年と経つうちに、今ではすごい量の本棚になってしまいました。
せっかくなので、集めた中からおすすめの本を紹介していきたいと思います。
2週間に1回くらいのペースでおすすめしていきます。
加古里子について
『だるまちゃん』シリーズや、『どろぼうがっこう』シリーズなど、子育てしてる人は絶対知ってる絵本作家ですね。
戦争が始まったことにより、図書館で本を読み漁ってた毎日が、軍人になるための勉強と訓練の毎日に。
仲間はどんどん軍人になり特攻に志願させられていく中で、幸か不幸か、近視が進んだことで軍人になれなかった加古さん。
大学の頃敗戦し、軍人を目指した自分を後悔します。
自分には世の中を見る目がなかった。
子どもたちには自分みたいな誤った判断をせず、賢く健やかに育って欲しい。
そのために、ちゃんとした勉強をするよう伝えたい。
それが、子どもたちへ思いを伝えたいと思うようになったきっかけに。
賢く健やかな子どもを育てるにはどうしたらいいか―その具体策を知るため、子どもに学ぶしかないと、実際に子どもたちと関わる活動を始めます。
子どもたちが何を求め、何を喜び、何を嫌がるのか。
全て子どもから学び、それが絵本作りに繋がっていきました。
自ら積極的に何かをする、そしてそれによって喜びや達成感を味わう……その何かを見つけられるように励ましてやるのが、本当の教育だ。
そのために絵本を活用してほしい、と願われた加古さんの作品から、超有名な三冊を紹介したいと思います。
だるまちゃんとてんぐちゃん

- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/11/20
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 61回
- この商品を含むブログ (146件) を見る
日本の郷土玩具を題材にして、何か面白いものは出来ないかと考え、思い浮かんだのが“だるま”だったそう。
日本の郷土性を大切にしたいと考えて、相手役はてんぐちゃんに決定。
だるまちゃんとてんぐちゃんは、お友達。
だるまちゃんは、てんぐちゃんの身に付けている物が羨ましい。
子どもあるあるですね。
うちに帰って、大きなだるまどん(父ちゃん)に「てんぐちゃんのような〇〇が欲しい!」と頼みます。
だるまどんは、全く文句も言わずに、だるまちゃんの言うような物を出してくれます。
でも欲しい物とちょっと違うから毎回残念そうなだるまちゃん。
そして、だるまちゃんは、欲しいものは身近にあるもので代用できる、と思いつきます。
どんどん、てんぐちゃんそっくりになっていくだるまちゃん。
トンボがとまる、てんぐちゃんみたいな長い鼻が欲しい!!とだるまどんに言うと、家族みんなで餅つきをして、長い鼻型の餅を作ってくれるんです。
一家総出ですよ。なんて愛の溢れる家庭なんだ。
そしてもっと素晴らしいのが、毎回てんぐちゃんは、だるまちゃんが持ってくるものを褒めるんです。
「ずいぶんいいものを見つけたね」って。てんぐちゃん、超褒め上手。
そして精神年齢高すぎ。
私も、色んな物を見つけてくる子どもに毎回その言葉をかけてあげたい。
子どもらしいだるまちゃんを、広ーい懐で受けとめるてんぐちゃんとだるまちゃんファミリーの、心温まるお話です。
からすのパンやさん

- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1973/09/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 8人 クリック: 65回
- この商品を含むブログ (136件) を見る
子どもに喜んでもらう題材をと考え、大騒ぎとか食欲とか、子どもが好きな要素を全部入れたという、このお話。
加古さんの子ども時代は、パンはたまに食べられる最高のおやつだったそうで、そんなパンへの憧れの気持ちもつめて、作られました。
カラスのパン屋さんに、かわいい四羽の赤ちゃんが誕生。
ところが、パン屋の仕事と四羽の子育ての両立が上手くいかない。
売れない焦げたパンを食べている四羽の子カラスの所に、お友達の子カラスたちが集まってきます。
「かわったパンがおやつだね」と言われると、「世界中でお父さんにしか焼けない珍しいおやつパンなんだぞ」と、素晴らしい切り返し。
お友達たちも、その失敗おやつパンを食べたくなり、買いに来てくれることになります。
そこで、いつもは遊んでいる子どもたちもパン作りを手伝って、美味しいパンがたくさん焼けました。
買いに来てくれたお友達たちが、値段が高い、店が汚い、もっと色んな種類のパンが欲しいなど、ダメ出しをしてくれます。
それで、パン屋一家はがんばって、お店を綺麗にして大量の新作パンを作りました。
その匂いに誘われて、たくさんの子どもカラスがパン屋さん目掛けて飛んできました。
その大騒ぎを見た大人カラスたち。
美味しいパンの売り出しだって?!と一緒に喜ぶ大人カラス。
大火事だそうだ!!と消防署に電話してしまう大人カラス。
消防自動車が出動したので、救急車も、警察も、必然的に駆けつけます。
そして町中のカラスがパン屋さんに集まりました。
パン屋のお父さんはそんな事とはつゆ知らず、みんなを綺麗に整列させて、全員に美味しいパンを買わせました。
そして、評判のいい有名なパン屋さんになりました、っていうお話です。
結構長めの話なので、全部読むなら年中、年長くらいになってからの方が楽しめると思います。
でも、ざっくり絵本を楽しむなら、もっと小さくても十分楽しめます。
大量の新作パンのページは、面白くて喜びますよ。
どろぼうがっこう

- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1973/03
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
これ、長男が年長くらいの時に読んだら、爆笑。
どろぼう学校の校長先生、くまさか先生と、生徒たち(どう見てもおじさん)のやりとりが、大人でも笑っちゃう内容です。
普段は、立派などろぼうになるために勉強に励んでいるのですが、ある日の夜中、町で一番大きな屋敷にどろぼうに入る“遠足”に出かけます。
きっとどっさり宝物があるはずだ!と意気込んで忍び込んだ所は…この辺で一番大きな刑務所だったのです。
そして、みんなで仲良く捕まってしまいましたとさ、というお話。
お話のテンポもよく、素晴らしい泥棒になるために真面目に勉強している様子が、子どもながらに可笑しいみたいです。
どろぼう学校はシリーズで何冊か出てますが、やっぱりこれが一番面白い!!
こちらの記事もどうぞ↓
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp
www.familyblog.jp